ウコンの薬効
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漢方でも上薬に分類される確かな効き目
中国最古の薬書 「神農本草経」という、薬草を解説した書物があります。大体、紀元1世紀、後漢の頃に編纂されてといわれています。この本の中では、薬の用い方の総論と、各論としての356種の薬物を、上薬、中薬、下薬の3つに分類して、次のように解説しています。
- 上薬(神仏薬)
命を養い不老長寿を導く。いくら飲んでも副作用がなく、何年飲み続けてもかまわない。 - 中薬(強壮薬)
性を養う。まだ病気にはかかっていない人が使う強壮強精の薬。成分がやや強めのため、条件によっては副作用が出る可能性がある。 - 下薬(治療薬)
病を治す。病気にかかった人がこれを治すために飲む治療薬。したがって、毒も含んでいるので長期にわたって飲んではいけない。
上薬は神仏薬(神や仏ですよ!)とあるように、漢方の生薬の中でも長い年月にわたって飲用された結果、最上級のランクとされたものです。ウコンは、いずれも命を養う上薬として記載されていて、副作用の心配なく毎日飲み続けることができる健康薬として愛用されてきたことがわかるでしょう。ウコンの他には、霊芝や高麗人参なども、この上薬に分類されています。
漢方では、ウコンの効能として、「瘀血」を治す薬とされています。
瘀血というのは、漢方特有の考え方で、血の流れがうまくいっていないことを指します。古来の中国では、森羅万象を「気」のエネルギーがつかさどっていると考え、人体においても気の流れを正すことが中国医薬の大事な処方でした。この人体の気を動かすものが血流であるとされていたので、病気とは気がうまく通らない血、すなわち「瘀血」によって引き起こされているとしていたのです。
西洋医学では、血流障害は血管や血そのものについての診断になりますが、東洋医学であつかう血はもっと大きな概念で、あらゆる疾患の根源に血の滞りが関与しているとされていたのです。
したがって、ウコンの薬効は単に血流障害の改善というだけでなく、体全体の調整、体質の改善といった人間が本来持っているところの自然治癒力の向上に大きな働きがあるものとされてきたのですね。
